介護は突然やってくる【7】
病院の相談員さんにやんわりと催促され、妹と相談して退院を 11/23(祝日)に決め、前日の22日に帰省した。
一旦実家へ帰り保険証を持って病院へ行き、(退院日が祝日で後日の支払いを約束する)【支払い誓約書】を入退院受付で記入。
その後帰宅し、取り敢えず母が加入している保険の請求先を整理&確認。私が帰省している間に保険会社に連絡して、書類を貰っておこうと思うので。(備忘のために以下)
保険法 第95条(消滅時効)
保険給付を請求する権利、保険料の返還を請求する権利及び第63条又は第92条に規定する保険料積立金の払戻しを請求する権利は、これらを行使することができる時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。
…というように時効も有り、忘れる前に速やかに請求するのがBetter。通院も保険金が出る場合、期間が長くなって失念しがちなので注意。
夜、これからの段取りを妹と共有するために電話する。
私「明日10時に退院だからね~。」
妹「分かった~。9時にそっち行くさ~」
私「うん、待ってるね~」
翌朝 9時に妹が来て、9時半過ぎに一緒に病院に向かう。祝日で休みのため裏側に有る夜間入り口付近に車を停めた。
夜間受付で用紙に名前を書いて入院していた4Fへ向かい、ナースセンターで迎えに来た旨を伝えて待っていると、看護師さんに支えられながらゆっくりと母が廊下を歩いて来た。
妹「退院おめでと~。大丈夫?歩ける?車いす持って来る?」
母「大丈夫、ゆっくりなら歩けるよ」
…とは言っても危なっかしいので私が母の右腕を持って支えた。(骨折は左肩)
妹は入院時に持ってきたものを受け取り、その後3人で看護師さんらにお礼を言って4Fを後にする。
夜間受付までの道すがら、母の馴染みになった看護師さんに出会った。
看「あら○○さん、退院なの?おめでとう~ (^-^)」
母「色々お世話になりました。リハビリに来るのでまた宜しくお願いしますね~ (^o^)」
入院していた3週間、看護師さんらとは友好的な関係を築けていたようだ。
夜間入口を出た所で母が急に体勢を崩す。スロープ脇に有るホンの少しの段差に躓いたみたいで、支えていた私も母と一緒によろめいて倒れた。
母は尻もちをついた際に左腕を使ってしまい、「あいたたた・・・」と右手で左上腕部を摩った。
妹「え?まさか、また折れた??やばいよ!中に戻る?!」
私「今日は休みだから受け付け閉まってるよ。先生もいないだろうし…明日、施設に行く前に(病院に)また寄ろう!」
母「う~ん、今は痛いけど大丈夫だよ」
そんなやり取りをしている時、私の中で ある気持ちが過った。
今日も明日も予定が有る。母には申し訳無いけど、このまま少し痛いのを我慢してもらって用事を済ませ、明日改めて病院に来れば良いんじゃないか。でないと、施設の申し込みも警察の実況見分も出来ない。予定している先方に申し訳無い。
…そんな感情 良くないかな、利己的過ぎ?どうなんだろう。
私は支えきれなかった罪責感も有って、何となく妹からの負のプレッシャーを感じた様な気がした。← そう思ってるだけかもしれないけど─
車に乗り込んで先ず向かうのは、明日から利用するための契約を結びに小多機(小規模多機能型居宅介護 ケアセンター)へ。
私の場合、15年も他県住まいで浦島太郎状態なので運転は妹にお任せ。
休日で道路が空いていたためか病院から約10分で到着し、小多機の事業長と面談する。
契約書類を2部、署名・捺印をして1つがこちらの控え、ただ契約書の内容は「ご自宅で目を通して下さい」程度だった。帰ってから読んでみたけど「まぁ、こういう場合はそうだよね」と納得できる内容だったので、署名・捺印は問題無かったと思う。
「何かお訊きになりたい事は有りますか?」と問われ、宿泊日数について訊いた。あと通常服用しているお薬の事とか。
小多機(以下:小)「基本的には通いがベースですが、事情によってはずっと泊りでも大丈夫です」
私「入所中の一時帰宅やお出掛けとかは大丈夫ですか?」
小「食事の準備も有りますので、事前にお知らせ下さい」
私「お薬とかは掛かり付け医に取りに行ってもらえるんですか?」
小「いえ、それはご家族でお願い致します。3ヶ月分で処方箋を貰って来て下さい。薬はこちらで薬局に行って服用分で分けて貰ってます」
…後日、介護支援専門員の△△さんに具合が悪くなった場合を伺うと「その場合はすぐにご連絡致しますので、ご家族の方で病院や掛かり付け医に行って下さい。ご家族様が来れない場合は救急車対応になります」だそう。^^;
確かに病院(掛かり付け医)に連れて行った後どれくらい時間が掛かるか分からないし、その間施設の車がず~っと駐車場に待機なんて…してくれないか。
この度の所は駄目だけど、Netで見てみると通院対応等をしてくれる事業所も有るようなので、入る場合は一応訊いてみた方が良さそう。
小多機で契約を交わした後、その足で(妹と電話の際に話していた)介護用ベッドをニ〇リへ見に行った。
(入り口で店舗の備え付け車いすを借りて入店。母も久し振りの外歩行で、疲れて歩けなくなったり 店内で転ぶのも怖いから。)
実は介護ベッドにも介護保険が適用される。しかしそれはレンタルのみで、原則 要介護2~5の認定者。(他、保険者である市区町村が特に必要と認めた場合に介護保険でレンタルできる「例外給付」という制度もあり)
福祉用具レンタルについての詳しい話↓

【はじめての方へ】福祉用具をレンタルするときに知っておきたいこと|LIFULL介護
車いすや介護ベッド(特殊寝台)などの福祉用具は、要介護者の状態の維持軽減や悪化を防ぎ、さらに介護者の負担を軽減するためのものです。ここでは福祉用具の利用手順、レンタルと購入について解説します。※HOME’S介護は、2017年4月1日にLIFULL介護に名称変更しました。
ただ、退院時点ではまだ要介護度が決まっていないのと、母の気持ちとして「例え消毒されていても、人が使ったものは使いたくない」そうで、それなら買いに行こうかと思った次第。
それと私が俗に言う[〇十肩(肩関節周囲炎)]になった時に、ビックリする程痛くて治るまでベッドから起き上がれなかった経験も有るので、肩の悪い母には「背上げ機能の付いたもの+(転落防止に)サイドレールが付けられるもの」を使って欲しいというのも有る。
…正直、あの10月の悪夢はもう勘弁…てことデス。(~_~;)
電動ベッド売り場を見ていると、プライスの所に【非課税】という文字が!電動ベッドが非課税になるには、頭部及び脚部の角度調整が出来る機能を有する他、
- ベッド本体の総幅が100㎝以下である事
- サイドレールが取り付けてある、または取り付け可能である事
- キャスターの装着が無い事
を満たすものが介護ベッドとしての対象になるそう。(キャスターが欲しい場合は一緒に購入せず別にして購入。でないと、非課税対象のベッド本体・マットレス・サイドレールも課税対象になるので注意!)
商品に納得して「では注文」…という段階で、母の希望の色が年末にならないと入荷しないらしい。(-_-;) 悩んだ末、私の帰省と母の一時帰宅時期を考えて、その時点での最良日(平日だから配送料も少し安いし)12/30に配達という事で注文した。
この電動ベッドで少しでも寝起きが楽になると良いなぁ、という期待を込めて。← そして悪夢を繰り返さないために。(^^;
ニト〇で電動ベッドを購入し、既に昼食とも夕食ともつかない時間になっていたので、母のリクエストで[五目うま煮めん]を食べに某ラーメン店へ行った。
入院中は勿論(高血圧もあるので減塩されている)味の薄い食事。久し振りの塩味をゆっくり堪能しながら、母はとっても美味しそうに食べていた。(← 降圧剤は毎日飲んでます。)
妹に送ってもらって夕方帰宅。
明日 11/24(木)は朝から自転車(単独)事故の実況見分で、お巡りさんと朝9時に現地で待ち合わせ。三輪自転車も持って行かなければいけないため、妹にも8時半頃に家へ来てもらう事になっている。
その他、保険金の請求先について少し話をして、妹は(娘の待っている)自分の家へ帰って行った。
夜になって、私は母の左上腕の痛みが酷くならないよう、湿布を貼って鎮痛剤を飲ませた。その後、疲れたのか母は早々に就寝。
「明日、何事も無く予定を終え、私が無事に帰途につけます様に。それと左上腕が何とも有りませんように…」
そんな事を 仏壇の祖父母・兄に向ってお願いした。
…マジでまた入院!とかなったらどうしよう~!!(((;゚д゚)))
既に明けてから随分経ってしまいましたが、本年も宜しくお願い致します。
なかなか話が進まなくてスミマセン。m(__)m
自分の備忘用なため、コメント欄は話を書き終わるまで閉じておきます。
この話は「介護は突然やってくる 【6】」の続きです。脈絡を知りたい方は前の記事からお読み下さい。m(__)m